Kindle出版のタイトルとサブタイトルはどう決める?入れてはいけないものも紹介

Kindle出版

「〇〇でも稼げる△△」「✕✕る勇気」
こんなタイトルやサブタイトル、つけようとしていませんか?

Kindle出版のタイトルやサブタイトルは、Amazonでの検索で上位に表示させるSEO対策として重要なものであり、紙の本とはタイトル・サブタイトルの果たす役割が異なります。

この記事では、実際に8冊Kindle本を出版し累計300以上のカスタマーレビューを獲得している私きたひろが、Kindle出版のタイトル・サブタイトルの決め方や入れてはいけないものを紹介します。

私が出版中のKindle本を例に解説するので、タイトル・サブタイトルが決まらない人はぜひ参考にしてください。

Kindle出版のタイトルやサブタイトルは「検索にヒット」させるためにある!

Amazonには200万冊以上のKindle本が販売されているため、全て1冊ずつ調べる人は絶対にいません。大多数がAmazonのトップページからキーワードを入れて検索します。

例えば検索窓で「ブログ」と入力してスペースキーを押すと、2語以上の単語がいくつか候補に上がってきます。

画像引用:Amazon

Kindle本を出版する場合、読者が検索しそうな1語または2〜3語程度のキーワードで1ページ目にあなたの本がヒットしないと、フォロワー以外の読者はあなたのKindle本を知ることすらできません。

奇をてらったタイトルをつけている人は、ほぼ全員が勘違いしています。書店で何気なくタイトルを見て、目を引いたものを手に取って買う…なんてことは99%起きないです。

正しいタイトル・サブタイトルの決め方を学べば、Amazonから検索して本を探す一般読者にも、あなたのKindle本の存在を知ってもらえるようになります。

Kindle出版のタイトルの決め方

Kindle出版のタイトルの決め方は、以下の3ステップです。タイトルは、できる限り短くすっきりまとめましょう。

<Kindle出版のタイトルの決め方>

ステップ1. メインキーワードを決める

まずはメインキーワードを決めます。

決めるといっても、どんなKindle本を書くか明確なら、自然と決まるでしょう。例えばブログ初心者向けのKindle本なら「ブログ」、Kindle出版のレクチャー本なら「Kindle出版」が挙げられます。

メインキーワードを外して「在宅副業」「在宅ワーク」などと入れてもダメではないのですが、在宅でできる副業はブログやKindle出版に限らないので、ターゲット(想定読者)がずれてしまいます。

<キーワードから想定されるターゲットの一例>

  • ブログ:初心者ブロガー
  • Kindle出版:Kindle出版の初心者
  • 在宅副業:家でできる仕事を探している主婦など

ターゲットのずれはKindle本の売上に大きく響くので、メインキーワードは奇をてらわずに素直に決めましょう。

ステップ2. 目を引く単語や数字を加える

メインキーワードに画像のように目を引く単語、数字を加えると、奇をてらったタイトルをつけなくてもインパクトは出ます。副業や投資などお金が絡むKindle本の場合、数字は加えやすいですし、「〇〇でも稼げる△△」のように無理やり奇をてらったような違和感もありません

数字以外なら、以下のような単語を入れてみましょう。できれば同じジャンルで使われていない言い回しがいいです。

<目を引く単語の例>

  • 「作れ!」「〇〇するな!」などの命令形
  • 「ありますか?」などの疑問形
  • 「〇〇の入門書/教科書」
  • 不労所得を連想させるもの
  • 「いちばん/たった1つの」

ステップ3. 短くまとめる

メインキーワードや目を引く単語や数字を決めたら、短くまとめましょう。必要な要素を満たしているなら、商業出版(紙の本)っぽさが出る短いタイトルがおすすめです。

<実際に出版中のタイトル(詳細はリンクをクリック)>

読者が検索しそうなキーワードはサブタイトルにも入れられるので、タイトルは詰め込みすぎないほうがキレイです。

Kindle出版のサブタイトルの決め方

Kindle出版のサブタイトルは、以下の3ステップで決めていきます。サブタイトルはタイトルを補完するもので、必須ではありませんがSEO対策のためにはタイトルと並んで重要なものです。

<Kindle出版のサブタイトルの決め方>

ステップ1. タイトルとは異なるキーワードを入れる

サブタイトルは、タイトルとは異なるキーワードを入れてください。例えば、タイトルで「ブログ」と入れるならサブタイトルは「アフィリエイト」など、ブログを連想させる別のキーワードを入れます。

言葉遊びのようになってしまいますが、「Webライター」と「ライティング」など極めて似通ったキーワードでもOKです。

ステップ2. タイトルを補完する内容を加える

キーワードが決まったら、タイトルを補完する内容を加えます。

<補完する内容の例>

  • 初心者向け:「〇〇初心者」「入門」など
  • 手順の解説:「始め方」「やり方」など
  • 投資系:「日本株」「高配当投資」など

タイトルだけでは想定読者を明確にできない場合でも、適切なサブタイトルをつけることで誰に向けたKindle本なのかがはっきりします

ステップ3. できる限り短くまとめる

タイトル+サブタイトルで200文字まで入れられますが、できる限り短くまとめましょう。長すぎると、検索してもサブタイトルの途中で切れてしまい、全部表示されません。

検索上位に表示されるKindle本に限ってタイトルやサブタイトルが長い場合があるのですが、出版者のSNSのフォロワー数が多いので売上が高く、Amazonが売上の高さを評価して上位表示しているだけの可能性があります。

フォロワーの少ない人がマネをしてもうまくいかないので、一般読者が見やすいように短めにまとめるのがおすすめです。

<実際に出版中のサブタイトル(詳細はリンクをクリック)>

タイトル・サブタイトルを決めるときに入れてはいけないもの

タイトル・サブタイトルに入れてはいけないものは、AmazonがKindle ダイレクト・パブリッシングの「本のタイトルと版」にて公表しています。

特に他人の権利を侵害するようなタイトル・サブタイトルを入れるとKDPアカウントが閉鎖され、振り込まれる前の売上が全て没収(復活されるまで凍結)されます。閉鎖されたアカウントの復活は困難であるため、ここで挙げたものは使わないようにしましょう。

<タイトル・サブタイトルに入れてはいけないもの>

本の表紙に合わない内容

Kindle本の表紙に合わない内容は、入れてはいけません。2024年以降かなり厳しくなっており、少しでも違和感があるとAmazonから出版を否認され「見直しをお願いします」といったメールがきます。

表紙を大幅に変更したことで、元のタイトルと合わなくなる可能性もあります。どうしても出版できない場合は、出版済みのKindle本を販売停止にして、新たにKindle本を再出版しましょう。


※一部加工で隠しています
画像引用:Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング


KDPアカウントの本棚で販売中のKindle本の右端にある「…」を選び、「電子書籍の出版停止」をクリックすると販売停止にできます。

なお、本の表紙に合わない内容を入れてもAmazon側はミスと処理しているだけの可能性が高く、よほど悪質でない限りペナルティにはなりません。

他のタイトルや著者名

他のタイトルや著者名は、絶対に入れてはいけません。誰がどう見てもパクリとしか思われないので逆効果ですし、パクられた人からの著作権違反の報告が受理されると、一旦KDPアカウントが閉鎖されます。

一度閉鎖されたくらいなら復活した例はありますが、2〜3回ほど著作権違反をすると永久凍結になる可能性もあります。SNSでは著作権違反の報告に関して「いたずら」「悪意」「嫌がらせ」といったデマが流れていますが、いたずら目的で報告できるほど簡単ではありません。


画像引用:Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング

著作権違反についてはKDPアカウントの本棚の下にある「お問い合わせ」から「コンテンツおよび著作権の通知」を選択すると報告できます。

具体的にどの部分が著作権違反にあたるのか全て報告者が立証しなければいけないだけでなく、立証しても「著作権違反とはいえません」とAmazonが判断する場合もあります。

Amazon側のミスを除いて、創作者として受けてはいけないペナルティですので、あからさまに模倣したタイトルはつけないようにしましょう。

商標登録された名称

商標登録された名称は、無許可でタイトルやサブタイトルに使用できません。特許情報プラットフォームの商標検索で「存続-登録-継続」になっているものは使わないようにしましょう。


※一部加工で隠しています
画像引用:商標検索|特許情報プラットフォーム


これに違反すると、一発でKDPアカウントの永久凍結になる場合もあります

ランキングやベストセラーの表記

「ランキング◯位」や「◯部門でベストセラー」などは、永続するものではないためタイトルやサブタイトルには使えません。

ベストセラーは自著の宣伝に使う人が多いのですが、最大瞬間風速が出ただけにすぎないものです。数か月以上持続する場合もありますが、ほとんどは1週間〜1か月で消えます。

ベストセラーではないのに「ベストセラー」とKindle本のタイトル・サブタイトルに書いてあったとしたら、誤解を招くだけでなくAmazonが読者からの信用を失います。

「無料」などの宣伝や販売促進に関する語句

宣伝や販売促進に関する語句をタイトルやサブタイトルに入れるのは禁止されています。どうしても入れたい人は、Kindle本の内容紹介などに入れましょう。

Kindle出版のタイトルやサブタイトルはSEO対策の基本

Kindle出版のタイトルやサブタイトルは、SEO対策の基本です。インパクト狙いでつけてしまうとAmazonの検索画面であなたのKindle本が1ページ目に出てこないため、数少ないフォロワーを除いて知られることなく埋もれます。

「想定読者に自分のKindle本を見つけてもらうこと」を第一に考えて、タイトルとサブタイトルを決めましょう。

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