Kindle出版の価格には必ず意味がある!適切な価格設定とは

Kindle出版

Kindle出版の価格、何となくで決めてませんか?

価格には必ず根拠があります。Kindle本は無料で出版できるのでコスト意識が持てないのかもしれませんが、商品を売るならコストと競合他社の価格を意識するのは当たり前です。

この記事では、実際に8冊Kindle本を出版し、300以上のカスタマーレビューを獲得している私きたひろが、Kindle出版の適切な価格設定を解説します。

Kindle出版の適切な価格設定

Kindle出版の価格は、以下3ステップで決めると適切な価格になり、売れる可能性も上がります。

<Kindle出版の価格の決め方>

ステップ1. 読者が得られる利益を考える

あなたのKindle本を読んだ人が、どれだけの利益(ベネフィット)が得られるのかを考えてください。この利益は、価格に表現できるものでも、表現できないものでも構いません

万が一、利益が何も浮かばないKindle本になっている場合は、「誰に向けた本」なのかも含めて原稿を根本的に見直したほうがいいです。

また、得られる利益が月100円なのに1,000円で販売するなどの価格設定は費用対効果が悪すぎるため、売れたとしても読者から低評価(☆1レビュー)をもらう可能性が高くなります。

少なくとも数か月くらいで回収できる価格設定が望ましいです!

ステップ2. 競合の価格設定を調べる

利益(ベネフィット)がわかれば価格も自然と決まりますが、競合のKindle本がいくらなのかも確認しましょう。カスタマーレビューの数が競合より多い本や、中古本を除いて価格が競合よりも安い本は、必ずチェックしてください。


画像引用:Amazon(タイトルや著者は加工で隠しています)

自分が設定したい価格よりも安く競合のKindle本が販売されている場合、取るべき戦略は2つあります。

<競合が安い場合の戦略(対処法)>

  • テーマを少しずらして自分が設定したい価格を提示
  • 競合のKindle本に価格を合わせる

どちらかというと、テーマをずらして価格を高めにするほうが稼ぎやすいです。例えば競合で「稼ぎ方」がテーマのKindle本があるなら、「書き方」「やり方」などにずらすことはできます。原稿の修正が必要など多少の手間はかかりますが、Kindle本はコンテンツ販売のなかでは賞味期限が長いので、手間をかけるだけのメリットはあるでしょう。

とにかく有料販売数を増やしていく方針なら、競合を意識して価格を下げるのも手です。

ステップ3. 250~1,250円の間で設定する

Kindle本の価格は250〜1,250円の間で設定しましょう。249円以下、1,251円以上の価格だと収益率が70%から35%に半減し、1冊あたりの利益が大幅に減ってしまいます

画像引用:Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング

さまざまな意見があると思いますが、わざわざ自分から収益率を下げる必要性はないです。

実際の価格設定【私のKindle本】

ここでは実際に、私の8冊のKindle本でどのような価格設定をしているのかを紹介します。

<私のKindle本の価格設定>

Webライターで稼ぐ教科書シリーズ:250~498円


Webライターで稼ぐ教科書シリーズは3冊あり、価格は以下のように定めています。

  • 1万円稼ぐ教科書:250円
  • 5万円稼ぐ教科書:298円
  • 20万円稼ぐ教科書:498円

「1万円稼ぐ教科書」はWebライター初心者が初めて手に取ることをイメージしているので、競合との価格競争力を確保するために250円にしています。

2冊目と3冊目は少し高めの価格にして、1冊目の価格が安い分をカバーする戦略です。

高配当株投資シリーズ:398~498円


高配当株投資シリーズは2冊あり、価格は以下のように定めています。

  • 銀行株:398円
  • 商社株:498円

どちらも初心者向けですが、投資系のKindle本は全体的に500円を超えているものが多く価格が高めなので、私も少し高めに設定しています。

Kindle出版弱者の戦略シリーズ:598~980円


Kindle出版弱者の戦略シリーズも2冊あり、価格は以下のように定めています。

  • SEO:980円
  • 紹介文:598円

発売当初は同じジャンルのKindle本が少なかったため、高めの値段設定です。1,000円以上にすることも考えましたが、パッと見の割高感を考慮して3桁の価格で抑えています。

FIRE関連本:498円


FIRE関連本は1冊だけです。投資系と同様にこちらもKindle本の価格は全体的に高めなので、私も少し高めの価格設定です。

Kindle出版でおすすめできない価格設定

Kindle出版でおすすめできない価格設定は、無料と99円です。

1冊目のKindle本なら、フォロワーへの宣伝目的で無料キャンペーンをするのはありかもしれませんが、それ以外はおすすめしません。

無料にする

KindleストアやAmazonで検索する人は、お金を払う意思は少なからずあります。特にAmazonから検索してKindle本を探す人なら、無料で読もうとは思っていないでしょう。

無料にしなければ収益が入ったかもしれないのに、タダで配るのは…もったいないと思いませんか?

99円にする

99円だと収益率が70%から35%に半減します。250円で売る場合の5分の1しか稼げないので、5倍売ってやっとトントンです。

フォロワー1,000未満だと、「99円キャンペーン」で宣伝してもイマイチ広がらないので5倍も売れないでしょう。何より、Amazonから検索する人が99円のKindle本を見たら、安すぎて逆に怪しむ可能性が極めて高いです。

あえてはっきり言いますが、99円にするメリットが私にはさっぱりわかりません。

何となくで価格を設定するのはやめよう

Kindle出版に参入する個人は増えており、今後の競争はますます激しくなります。適正な価格かつ読者が納得できる価格を設定しない限り、長期的に売れるKindle本にはなりません

安ければいいわけではありませんし、高いほうがいいわけでもないです。きちんと競合調査をして、競合との差別化も考えたうえで価格を設定しましょう。

私のようにSNSでの宣伝を重視していない人は、フォロワーの数に任せた安売り戦術は採用できませんし、しません。自分のKindle本の価値を本気で考えて、根拠のある価格設定をしてほしいです!

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