Kindleで自費出版をやってみた結果…費用や稼げた金額を公開!

Kindle出版

「本を出すって結構お金かかりそう」
「Kindle出版ってどれくらい稼げるんだろう…」

Kindleでの自費出版は、極めて少額(やろうと思えば無料)で始められます。大金を稼ぐのは難しいですが、お小遣い程度なら稼ぐことは可能です。

この記事では、実際に8冊Kindle本を出版し累計300以上のカスタマーレビューを獲得している私きたひろが、Kindleで自費出版をする際にかかった費用や稼げた金額を公開します。

Kindle自費出版でかけた費用は1冊あたり1万円未満

Kindle自費出版でかけた費用は、1冊あたり8,375円です。紙の本を出版する商業出版と比べてKindle出版は敷居が低く、飲み会や外食を数回我慢すれば誰でも簡単に出版できます

私の場合、表紙の外注と原稿ファイルの作成ツールにお金をかけています。原稿そのものは外注していません。

<Kindle自費出版でかけた費用の内訳>

  • 表紙の作成依頼費用:1冊あたり7,000円
  • 作成ツール購入費用:1冊あたり1,375円

表紙の作成依頼費用:1冊あたり7,000円

表紙の作成依頼費用は、1冊あたり7,000円です。私がKindle本の表紙を外注したのは8冊中5冊で、残り3冊はCanvaで自作しています。

自作すれば無料で表紙を作成できますが、依頼した表紙のほうが圧倒的に収益が大きいため、1冊1万円以内で済むなら表紙は外注することをおすすめします

私はTwitter(現X)経由で信頼できる人に依頼しましたが、信頼できる人が思い浮かばない場合はココナラなどで依頼するのが一般的です。

画像引用:ココナラ

ココナラを使う場合は、「出品者を探す」「デザイナー」「装丁・ブックデザイン」の順に選択し、Kindle本の原稿を作成した経験がある人から選びましょう。

依頼する前に、Kindle本のタイトルやサブタイトル、想定読者を明確にしておくと、表紙のクオリティは上がります。

作成ツール購入費用:1冊あたり1,375円

原稿ファイルの作成ツール購入費用は1万1,000円で買い切りのため、1冊あたり1,375円です。私が使っているのはRomancer(ロマンサー)という作成ツールです。

ロマンサーを使えば、文字が主体のWordファイルだけでなく画像が主体のPDFファイルをKindle本に対応するファイル形式(EPUBファイル)に変換してくれます。無料のものと比べて操作が簡単で、文字化けなどのバグもないです。

原稿ファイルを事前に準備し、メニューから「作品を作る」「原稿アップロード」の順にクリックすると、必要事項を入れて変換ボタンを押すだけでEPUBファイルが完成します。


画像引用:Romancer(ロマンサー)

ロマンサーには無料プランがなく、「月額プラン(月660円)」または「サポーター(1万1,000円)」のどちらかを選べます。私は定期的に原稿を更新する必要があるためサポーターを選びましたが、とりあえず1〜3冊出版するくらいなら月額プランで十分です。

Kindle自費出版で稼げた金額は2年間でサラリーマンの月収くらい

Kindle自費出版で稼げた金額は、2年間でサラリーマンの月収くらいです。収益は2022年1月から毎月記録しており、収益の推移は以下の画像のとおりです。

■Kindle出版の収益の推移(2022年1月~2023年12月)


具体的な収益を公開することはKindle ダイレクト・パブリッシング利用規約に違反するため、ご想像におまかせします。

私の場合、宣伝は出版当初にフォロワーが2,000もいないTwitter(現X)で告知するだけ、あとは年1〜2回内容を更新する程度です。ちなみに、Kindle出版を始めたときのフォロワーは500程度しかいませんでした。

直近1年間は新たなKindle本を出版しておらず、出版当初と比べて収益は落ちていますが、毎月お小遣いが振り込まれています。

Kindle自費出版のメリット

Kindle自費出版のメリットは4つあります。ブログやYou Tubeなどと比べて作業時間が圧倒的に少ないので、仕事で忙しい人におすすめです。

<Kindle自費出版のメリット>

やろうと思えば無料でできる

Kindle自費出版は、やろうと思えば無料でできます。私がかけた費用は「お金をかけたほうがいい」だけであり必須ではありません。表紙を自作してWordで出版してしまえば、無料で出版できます。

ブログは少額ではあるものの初期費用と維持費、You Tubeなら機材購入費、せどりなら仕入れが発生する点を考えると、Kindle出版はお金がない人でも始めやすいです。

宣伝が弱くてもある程度稼げる

Kindle自費出版は、通販サイト最大手のAmazonが宣伝してくれるので、あなた自身の宣伝力が弱くてもある程度稼げます。

当サイトが「Kindle出版は宣伝以外が9割」と名付けているとおり、私は大してフォロワーのいないTwitter(現X)のアカウントで出版当初に宣伝するだけで、あとはほぼ放置していました。それでも毎月お小遣いが稼げるのは、間違いなくAmazonという巨大なプラットフォームのおかげです。

ブログよりも簡単

Kindle自費出版は、さまざまな設定が必要なブログよりも簡単です。出版に必要なKDPアカウントは普段使っているAmazonのアカウントから作成可能で、表紙と原稿さえ用意すれば画面の案内にしたがって出版するだけです。

ブログとKindle出版の双方をやっているからこそ、Kindle出版はメチャクチャ簡単だなと痛感します。

仕事をするうえで差別化になる

Kindle自費出版は、個人事業主(フリーランス)として仕事をするうえで差別化になります。私は普段Webライターとして活動していますが、Kindle出版を8冊もしている人はほぼいません。

やはり「自分で商品を作って実際に販売している」実績は大きく、Amazonは他の情報商材プラットフォームと比べてレビューの捏造(サクラレビュー)が生まれにくいので、実績として信用されやすいです。現在でも、単価面でお断りすることは多いのですが「Kindle出版用の原稿を作成してほしい」といった依頼がきます。

Kindle自費出版のデメリット

Kindle自費出版のデメリットは3つあります。夢や幻想を持たせても失望するだけなのであえていいますが、Kindle出版だけで大金を稼ぐのは99%不可能です。Kindle出版で稼げると言っている人の大半は、永遠に新しいKindle本を出版し続けているだけです。

<Kindle自費出版のデメリット>

1冊あたりの価格が安すぎて大金を稼ぐのはほぼ不可能

Kindle出版は1冊あたりの価格が安すぎるので、大金を稼ぐのはほぼ不可能です。Kindle本は250〜1,250円にしないとロイヤリティ(印税が手元に入る割合)が70%にならない影響で、Kindle自費出版をしている個人のほぼ100%が1冊250〜1,250円に設定しています。

ジャンルによっては競合が250円にしているKindle本もあり、ジャンルと想定読者の双方が競合と同じ場合は、価格を同水準にするしかないです。

1冊250円(税込)で販売した場合、有料で売れてもロイヤリティは1冊159円(250÷1.1×0.7)しか入りません。価格を1,250円にしても収益は1冊795円なので、月100冊売れても月10万円未満です。

有料販売に加えて、Kindle Unlimited対応にすれば読まれたページ数による収益が1ページあたり0.4〜0.5円加算されますが、月10万ページ読んでもらってようやく月4〜5万円です。Kindle出版だけでは、お小遣いを稼ぐのがやっとでしょう。

ジャンルやターゲット選定を間違うとほとんど稼げない

Kindle出版は、ジャンルやターゲット選定を間違うとほとんど稼げません。私は現在販売中のKindle本とは別に7冊出版したことがありますが、9か月経っても累計1万円すら稼げないという大失敗も経験しています。

<大失敗したKindle本のタイトル>

  • 偽善にまみれたESG投資
  • あなたを幸せにするお金の話

タイトルを見ればわかりますが「誰が読むのかよくわからない本」を読む人はいません。これはタイトルのつけ方が悪いのではなく、そもそものターゲット選定が明確でないことが主な原因です。

また、ジャンルによっては極めて稼ぐハードルが高い場合もあり、個人が自分の経験談を日記のようにまとめた本は、需要がないのでよほどの有名人でない限り売れません。同様に、無名の個人が書く小説も「なぜかインフルエンサーが紹介してくれた」などの奇跡が起きない限り売れません。

出版社が出している本には勝てない

Kindle出版は、どんなに頑張って作っても出版社が出している本には勝てません。いくら内容が良かったとしても、やはり「個人出版」の域を出ないのがKindle自費出版であり、出版社が絡む商業出版とは格が違います。

著者の宣伝頼みで内容がイマイチな商業出版も存在しますが、イマイチな内容でも売り切る能力があるから出版社が絡んでいるのも事実です。Kindle出版をしているだけの人に出版社から声がかかることは、99%ないでしょう。

Kindle出版は少ない費用でお小遣いを稼げる

Kindle出版だけで大金を稼ぐのは難しいものの、お小遣い稼ぎにはなります。Kindle出版を起点にして別の分野でビジネスを展開し、私のようなフリーランスや1人起業で生活している人もいます。

Amazonに自分の本が掲載されるので、うまく利用すれば自分が宣伝するよりもよっぽど効果的な宣伝になるでしょう。

このサイトは「Kindle出版は宣伝以外が9割」と名付けているように、宣伝力が乏しい無名の個人がKindle出版で安定して稼ぐためのノウハウを無料で発信しています。Kindle出版関連の情報はKindle本でより詳しく解説していますので、サイトへの支援、応援としてお読み頂けますと幸いです。

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